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意識低いアラサー女が垂れ流し

地方在住で学歴も無い。

結局みんな「さとり世代」になりたいんだろ?

考え方 社会

2013年度に流行語大賞にノミネートされたが惜しくも受賞を逃した「さとり世代」。世代の範囲が「ゆとり世代」とほぼ同じであったため、先に世に広まった「ゆとり世代」に圧されて言葉の普及が出来なかった。

わざわざ同じ世代を指すのにどうして言葉が違うのか? それは「ゆとり世代」が度々差別的表現として用いられ馬鹿にされることに対して、「さとり世代」には世の人々のほとんどが肯定的な意見を持っているからだ。そして最近では「さとり世代」という言葉を用いずに「さとり世代」を賛美しているかのような風潮を見せている。明確に「さとり世代」の単語を出して褒めないのは、今まで散々「ゆとり世代」を馬鹿にしていた他の世代にとって「ゆとり世代」と同世代の「さとり世代」を大々的に肯定すると都合が悪いのだろう。年長者には得てしてくだらないプライドがあるものだ。

 

「さとり世代」とは

この世代の特徴を簡単に言うと「欲が無く合理的」である。物心がついた頃にはバブルが崩壊していたため、無駄に消費する習慣が無い。それは単純に物を買わないということだけでなく、恋愛や趣味に関しても当てはまる。無駄な消費をしないから、無駄にお金持ちになりたいという欲求も無い。

さとり世代 - Wikipedia

どうやら本にもなってるらしいので、Wiki以上の事を知りたいなら読んでみるといいかもしれない。

 

今の流行は「さとり世代」ファッション

2015/9/13付けのAmazonで、ファッションに関する書籍の売り上げランキング3位にこんな本がある。

服を買うなら、捨てなさい

服を買うなら、捨てなさい

 

1位と2位はモデルのエッセイ本のため、純粋にファッションに対する考え方を書いた本ではこれが1位となる。

また、はてぶろ界隈ではこの本も話題となった。

できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則

できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則

 

この2つの本が主張していることで共通することは「ファッションに無駄に消費しない」ということである。この考え方は「さとり世代」のものと全く同じだ。

合理性を重視する「さとり世代」は一時の流行では無く、長く使えて汎用性のあるシンプルなファッションを選ぶ傾向にある。安くて質がいいものを好み、コスパの良いユニクロ無印良品で買い物をする。それは誰から教えられた事でもなく、自然と身に付いた合理的な行動である。「さとり世代」が上記の2冊を手に取ったとして「こんな当たり前のことを書いてあるだけの本をわざわざ誰が買うんだ」と思うことだろう。

これらの本を買うのは「さとり世代」以外の世代の人々だ。彼らはこれらの本が推奨しているものが「さとり世代ファッション」だとは認識せずに賛美し、真似をする。知らず知らずに「さとり世代」の真似をしているわけだ。

 

電子書籍は当たり前

ほとんどの人が携帯電話を一人一台ずつ持っていたさとり世代」にとってインターネットで読書は当たり前。ケータイ小説やブログの発展によって、長時間画面に向かって文章を読む事が習慣化されている。まだガラケーの小さい画面の頃から携帯で読書していた世代にとって、Kindleのような電子書籍リーダーは待ちに待った待望のガジェットだ。「さとり世代」の中でも読書を趣味とする人達は当然、電子書籍リーダーを所持している事だろう。

ところが、読書は紙の本で行わなければならないと思い込んでいる他の世代にとって電子書籍は当たり前では無い。彼らは部屋に大きな本棚を持ち、大量の本を所持している。久しぶりに昔読んだ本を読み返したくなったとき、彼らは大量の蔵書の中から手探りで目当ての本を探し出し、移動中に読もうと厚いハードカバーを通勤カバンに入れる。それが電子書籍なら鞄の中に入れっぱなしの薄く軽量な電子書籍リーダーを使って検索機能で一発だ。それに気づいた者は「もしかして電子書籍の方が良いのでは」とインターネットで電子書籍のメリットとデメリットを検索して検討する。ブログには「Kindleを1ヶ月使ってみた感想」等の記事が溢れかえる。彼らは様々な記事を読みながら「でもやっぱり紙をめくる感覚を失いたくない」という非合理な理由で葛藤する。そしてやっとのことで電子書籍リーダーを買う決心をするのだ。「さとり世代」が即決する事を他の世代は回り道して決断している。どうせ辿り着くのは同じ答えなのに。

 

まだ人間関係で消耗してるの?

「さとり世代」の特徴に「気の合わない人とは付き合わない」といったものがある。疲れるだけで得しないから「さとり世代」に八方美人は存在しない。嫌いな人と付き合うくらいならその時間を自分の趣味や勉学にあてた方が合理的なのだ。

ところが他の世代にとってはそうではない。上司に媚へつらい、職場の人間関係が上手く行く様に気を回す。全ては円滑に仕事して、ゆくゆくは出世するためだろう。そしてそれが正しい事だと「さとり世代」に教えるのだが、これは「さとり世代」にとって大きな迷惑である。

そもそも「さとり世代」で出世を望んでる者は少ない。彼らは無駄な消費をしないため、無駄に金を稼ぐ必要が無いのだ。仕事を単なる金稼ぎのタスクだと思っているなら、そんな無駄ことに消費しない。「さとり世代」で出世を望んでいる者が居るとすれば、仕事が趣味になっている者だろう。趣味、つまり自分の好きなことに消費することは合理的で無駄では無い。

他の世代では人間関係に気を回し過ぎて鬱やノイローゼになる人がとても多い。しかし「さとり世代」がそうならないのは、自分にとって毒にしかならない人間関係は構築しないし、もしも会社がそうなら迷わず退職するからだ。

 

「さとり世代」=ミニマリスト

ここまで読まれてるならもうお気づきだと思うが、ミニマリストの人々が言ってることはほぼ「さとり世代」の特徴と同じだ。服を持ちません、普段着れる分さえあれば良いので。本を持ちません、電子書籍1つで済みますから。DVDやBDもいりません、動画配信サービスがありますから。無駄な人間関係を構築する必要はありません、たとえ嫌われても死ぬ訳ではないですから……全く同じだ。

ミニマリストという言葉は純粋に「さとり世代」を賛美出来ない人々にとって絶好の代替え単語だろう。昨今のミニマリストブームはその言葉こそ変えているものの、「さとり世代ブーム」を指している事に他ならない。結局みんな「さとり世代」になりたいんだろ?

 

改めて「さとり世代」とは

ライフハックを極めた世代である。

いつまでも「ゆとり世代」と馬鹿にしてる場合ではない。あなた方が馬鹿にしている若者達はあなた方よりもずっと現代社会に適応している。早く考えを改め、素直に私たちに教えを乞うべきだ。みんなで「さとり世代」になろう。