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意識低いアラサー女が垂れ流し

地方在住で学歴も無い。

はてな女子が本棚の10冊で自分を表現する。

オタク 漫画 読書

 

 

とても光栄なことにサブブログで書いた「オタク女が本棚の10冊で自分を表現する」を上記記事にまとめて頂きました。
そしてけいろーさんの総評に面白い記述が。

 

「本棚の10冊で自分を表現する」というテーマの絶妙さ加減もあってか、各々に“表現”の解釈が微妙に異なっているように見えるのもおもしろく感じます。

 

とにもかくにも、こうして自分の本棚の本を並べてみると、それこそどこか「自己紹介」じみた一覧となっているようにも見える。

 

正直深く考えずに書いたので(元々そういうコンセプトのブログではあるが)、なるほど面白いテーマだったんだなあとしみじみ思い直しました。そしてもう一度本棚を眺めてみると、もっとふさわしい本があったのではないか?と今更思った次第です。

ということで今度はもっと「自己表現」や「自己紹介」を重視して10冊セレクトしてみました。面白い本や感銘を受けた本では無く、あくまで私という人格を形成した本、ですのでお勧めは一切しません。でもこれさえ読んでしまえば望もうと望まなかろうと私の事は理解できます、やったねいえーい。
こうやって挙げてみるとキーワードがセクシャルマイノリティ、毒親、引きこもり、創作小説、ミニマリスト、モテ、料理、オタクと極めてインターネット的でアラサー女的ではてな的で「お前いろんなはてなブログのプロフィール欄からパクってきただろ」と言われても仕方ない出来だったのでタイトルにはてな女子と入れました。私はきっとはてな女子のスタンダードなのでしょう。私が、私こそが、はてな女子だ。これに仕事のノウハウ本や技術書があれば尚良かったのですが我が家には情報処理試験の問題集くらいしかありませんでした。残念。

 

アッシュベイビー

アッシュベイビー (集英社文庫)

アッシュベイビー (集英社文庫)

 

サブブログの方でも挙げました。これだけ被ってます。

簡単に言うとヤリマンのキャバ嬢が本気で人を好きになったんだけどアプローチの仕方が完全にメンヘラで、ついでに一緒に同居していた友人がとんでもない変態だった、という内容。

自分がバイセクシャルであることを自認したばかりの頃に読んだので、アブノーマルなプレイ内容と低俗なセクシャル表現の数々に初めて「セックスって自由なんだな」と思った記憶があります。とにかく衝撃的だった。今読んでも何の感慨も無いのだけどずっと捨てられずに我が家の本棚の端っこを陣取っているのはこの本自体が”失くしてはいけない私自身を象ったもの”なのかなと思ったりします。

私にとって私の性を受け入れられたきっかけは間違い無くこれなんだけど、もしも同じような悩みを持つ思春期の子が居てもおすすめはしません。今、おすすめするとしたらスメルズライクグリーンスピリットかな。一応BL漫画だけどラブシーンはほとんど無いので男女関係なく、特に同性愛者の方に読んでみて欲しい作品です。

 

 

NHK材料別きょうの料理

NHK材料別きょうの料理

NHK材料別きょうの料理

 

「おふくろの味」というと家庭それぞれによって違うものであり、明確なレシピというものが存在せず全て各家庭の母親の裁量次第というイメージはないだろうか。熱心な母親なら、家族の好みに合わせて独自のレシピを作っていてノートにまとめているなんて妄想すらする人は居ないだろうか。少なくとも私は一切そんなことを思わなかったけれど。

何故なら我が家の「おふくろの味」はこの本さえあればどの家庭でも再現出来ると思っていたからだ。初版は1974年、我が家にあるこの本はカバーなんて最初からあったのか無かったのか分からないナリをしていて、油が飛んだのかところどころ染みが出来ている。ぼろぼろの表紙を開けば、中身の方も折り目がついてページがぱりぱりになっている。これは、初めて実家を出て一人暮らしをするときに母が持たせてくれたものだ。私に差し出しながら「あんたの好きなかれいの煮付けの作り方も載ってるから」と言っていた。「私は作り方を覚えてるからもういらない」とも言っていたので有り難く頂戴し、作ってみたが、実家で食べる味とは全然違っていた。レシピ通り作ったのに何が違うのか。未だに分からない。

 


はみだしっ子

はみだしっ子 (第1巻) (白泉社文庫)

はみだしっ子 (第1巻) (白泉社文庫)

 

それぞれ事情があって親に捨てられた、もしくは親を捨てた子供達が家を出て共同生活をする話。メインキャラクター四人は今で言う毒親と呼ばれる人達の子供です。終始病んでます。全員が悲劇のヒロイン(男の子ですが)なので過去を振り返り、自分の可哀想な過去を見つめては酔い、悦に入り、でも本当はこのままでは駄目なんだ分かってるんだと這いつくばってどうにかして生きる。そんな話です。私も毒親持ちだったので「いいなあ」と思いながら読んでました。毒親を持つ子供達にとって理想の夢物語です。ただし設定だけ見ればの話。

初めて読んだときは小学生だったのでクークーのところで挫折しました。しばらく経ってもう一度チャレンジして今度は「山の上に吹く風は」で挫折。その後もう一度手に取りましたが今度は「つれて行って」が読めない。最後まで読み切るまで恐らく5年程かかってます。とにかく重い。暗い、泣ける、ではなく重い。涙すら流れずに気持ちが沈み込む。

どうでもいいけど、はみだしっ子で鍛えられたせいでデスノートの文字量が話題になったときに全く体感出来なかったのが悔しかったです。

 


銃姫

単刀直入に言うと、私は高殿円になりたかった。

私は創作小説を書くのが趣味で今でも細々と書いているが、私がこういうのが書きたいと幼い頃に憧れを抱いていたストーリー、世界観、キャラクター、その全てが銃姫に内包されている。

ラノベのファンタジー作品はその世界観と発想と勢いだけで面白い、設定勝ちみたいな作品が多々あるが、銃姫はその独特な世界観と共にストーリーと構成も綿密に仕組まれている。設定だけなら同じようなものが私でも作れたかもしれない。でもこのストーリーをこの構成では書けないから完全降伏するしかない。

著者の他作品のトッカンも大好きだ。ドラマも見た。私の好きな内容だ。私は高殿円になりたかった。何回読んでも好きだ、畜生!

 


誰とでも 15分以上 会話がとぎれない! 話し方 66のルール

誰とでも 15分以上 会話がとぎれない!話し方 66のルール

誰とでも 15分以上 会話がとぎれない!話し方 66のルール

 

マニュアルがあればコミュ障は治ると思っていた時代が私にもありました。本作は「こう言われたらこう返そう!」とコミュニケーションを完全マニュアル化しています。誰かにこの本をお勧めしようものなら私は内気で暗くて人間関係に悩んでるんだなってすぐバレるだろうから、今まで誰にもこれを読んでると明かしませんでした。付箋貼って大事なページに折り目をつけていることも「これ何?」と聞かれたら恥ずかしいから、ずっと本棚の奥の方にしまって見つけられないようにしていました。でも読んでいる内に何だか誰とでも喋れるような気がしてくるし、具体例が載ってるから引きこもりの私でもシミュレーションが出来ます。だんだんこのコミュニケーション術を試してみたくなって引きこもりを辞めたくなってくる。誰かと話す勇気を貰った意味ではすごく助けてもらった。

でも本当にこの本の内容でコミュ障が治るかと言えば微妙かと思います。基本的にずっと聞き役で当たり障りの無い反応をするだけです。今思えば恋愛工学にとても似ている。だから私はどうしても恋愛工学者を嫌いになれないのかしら……

 


秘伝 〈プロ編集者による〉文章上達スクール

プロ編集者による文章上達秘伝スクール

プロ編集者による文章上達秘伝スクール

 

私の母は家事も仕事も寝食も忘れて二次創作のBL小説執筆に打ち込むような人だったので、この手の本は実家にたくさんあったのですが、私が最後まで読破したのはこれだけです。 

他の小説作法や文章術の本と違って本書は「文章を書くという事はどういうことか」という精神論がとても多い。技術的なことももちろん書いてありますがそれよりも「あなたは何のために書きますか」と度々問いかけられ、考えさせられる。読者投稿で「私は小説家になれますでしょうか」のような、まるで人生相談のような回もあります。バラエティに飛んだ500ページ。読み物としても面白くてすごい。

元々著者が発行していたメルマガをまとめたもので、読者が投稿した色んな「文字を書く」という行為に対する疑問や質問に答えて行く形式なのだけど、その読者が学生から主婦から小説家志望から本職のライターまで居る訳だからとにかく幅広い。物を書く事においてあらゆる悩みがどんどん解決されていく。私が今こうやって何のためらいも無く「物を書くことが好きです!」と宣言できるのはこの本のおかげかもしれない。

 

 

くすぶれ!モテない系

くすぶれ!モテない系 (文春文庫)

くすぶれ!モテない系 (文春文庫)

 

昨今のインターネットで話題になるのはキラキラ女子や婚活女子(一部タラレバ)や子育てママやジェンダー差別を執拗に糾弾する女性ばかり。男性に楯突けられない恋愛弱者の我々は恋愛強者の女性達にネット上でもマウンティングされている。

そういう恋愛弱者の生態をまるっとまとめてくれてるのが本書だ。「お前ら本当にモテたいのか!?努力の方向間違ってっぞ!女子会で傷の舐め合いばっかやってんじゃねぇ!!」と強く否定してくる恋愛強者達に対して、「いやうちら本当に駄目だよね〜〜〜、でも別に困らんくない?」「そうなんだよねー!今の状況に困ってないから困るんだよねー!どうしよー!」「ね!どうしようかね!」と女子会のノリで何の解決策も見出せずに全てなあなあにしてしまう不思議な力が本書にはある。そもそもモテない系女子の会話に着地点やオチは不必要。とりあえず「うちらってこうだよねー」と喋る。「分かるー!」と共感を得る。ただそれだけ。同じ様に、書いてあることに対して「うんうんうんそうそうそう!」と頷くだけの本。ただそれだけの本。なんて心地良いんだ…!掃除中にこの本を見つけると毎回手が止まってしまって気づけば日が暮れる。特にヤマシタトモコ作品が大好きな人にはどストライクな内容だと邪推します。

なんだかんだ言いつつも女という生き物はほとんどが恋愛脳の持ち主なので、モテない系に甘んじていても男の動向や言動は意識していて知らんぷりをしています。恋愛強者の人々は「だからそれが駄目なんだって!!」と弱者を否定する前にこの人達の世界を覗いてみてください。ここには強い自己否認と自己愛が対峙した複雑な女子の心模様がどどめ色に彩られていて、もう何色を混ぜても濁るだけなのだとお分かり頂けるはずです。もうここから抜け出すためには自分というキャンパスそのものを取り替えるしか方法は無い!

 

 

片づけられない女たち

片づけられない女たち

片づけられない女たち

 

母がCT検査をしてADHDだと診断されたとき、「ADHDって遺伝するんだってよ、あんたもADHDじゃんプププ」と言われて愕然としました。まず、母はもう治らないのだと。これからは母の生活習慣や人を馬鹿にする態度を全て許さなければならないのだと。母の行動を注意する私こそが人でなしであり、また私自身もそれを遺伝していることによって人に迷惑をかけ続けて生きて行くしかないのだと。正直このときは死のうかと思いましたが、何とか他人と全く喋れなくなって引きこもりになったくらいで済みました。

ADHDについて取り上げた本書は、私を助けてはくれませんでしたが諦めにつかせてくれることは出来ました。ADHDというレッテルを母に貼ることによって「障害なら仕方ない、どうしようもないんだ」と何とか諦めることができました。そしてADHD患者の苦悩や葛藤を読んで知って、母を許す事も同情する事も出来ませんでしたが理解することは出来ました。後はADHD患者の家族として対処マニュアルを作成し、感情と折り合いをつけるだけの簡単なお仕事でした。

何回かお互いの生死をかけた修羅場はありましたが、その度にこの本を読んでじっと耐えていました。今ではわりと平穏に暮らしています。昨日も「おかあさああああああん銀英伝ふじりゅーで復活するってばよおおおおお!!」ってラインで報告するくらいは仲良くしています。

 

 

できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則 

できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則

できれば服にお金と時間を使いたくないひとのための一生使える服選びの法則

 

もうこれ何回このブログで取り上げたか分からないのですけど、 コスパ厨のさとり世代としては挙げないわけにはいかない。私自身もローリーズファームでオシャレに目覚めたような気になり、そこからスナイデル、コムデギャルソンと迷走してきて今はセールしてるときのアーバンリサーチとユニクロに落ち着いたという経路がある。私のファッションに対する考え方はこの本と全く同じだ。

おしゃれは興味がある人だけがすればいい。でもダサいと馬鹿にされるからどうすればいいか、そういう人のために最低限の身だしなみを整えるだけなら本書に従えば大丈夫だ。

この手の本は女性向けだったら本当に数えきれないくらい出版されているが、今現在発売されている日経ウーマン10月号が良い感じにいいとこ取りしてまとめてくれているため、ハードカバーの本を買う事すらも無駄だと感じるようなミニマリスト諸君には是非おすすめする。

日経WOMAN(ウーマン)2015年10月号[雑誌]

日経WOMAN(ウーマン)2015年10月号[雑誌]

 

 

 

最遊記

文庫版 最遊記 1巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
 

最遊記文庫化なんて時の流れ許さない。

じゃなくて、本当に読んでて良かったと思った漫画がこれです。何故なら同年代のオタク女との世間話において最遊記は鉄板だからです。

夢女も腐女子もみーんな読んでる最遊記。絶対メインキャラ4人の推しの話で盛り上がれる最遊記。推しが被ると初対面でも指差してハイタッチしてはしゃぐことが出来る最遊記。カラオケでアニメ映像が流れようものならボックスの中が阿鼻叫喚となる最遊記

面白いか?と聞かれたらそうでもありません。萌えるか?と聞かれても私はそうでもありません。この4人の中だったら河童の彼が一番好きだなあ、とかそれくらい。でも読んでたことによってこれほど人生にプラスの効果を発揮した漫画は他にありません。同年代で相手のオタク度がある程度深いものだと分かるとまずこの話題を振ります。男性にとってはけいおん!まどマギが同じような効果を持つのかな?

ちなみに何故か私の中で「三蔵好きは業が深い」ということになってます。偏見です。沙悟浄を単体で好きという私はどマイナーなので変わった嗜好の人としてプロファイリングされている気がします。最遊記は初対面相手の萌えポイント探りとしてとても的確で、アラサーオタク女が自分を表現するには外せない作品です。

 

 

もしも「あなたにとって本とは?」という懐かしのバトン文化の締めくくりによくあった質問をされるなら、私は救いだと答えます。困難な局面に立ち会っても不安は本が解消してくれるし、疑問の答えは本の中にあります。先人の知恵とは素晴らしいです。きっと次の世代の人達は同じようなことをインターネットという媒体に感じているのでしょうね。「ブックマークしているブログ10個で自分を表現する」というハッシュタグが出来る日もすぐそこですね。