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意識低いアラサー女が垂れ流し

地方在住で学歴も無い。

映画『マイ・インターン』はキラキラ女子映画では無くキラキラ紳士映画だった。

プラダを着た悪魔」が何回観たか分からないくらい大好きなので観てきました。

とても面白かった。

 

 

 

予告では「プラダを着た悪魔」の次の物語とか言われてるけど、全く違います。
プラダを着た悪魔に出てきたアンディは恋に仕事に頑張るキラキラ女子だったけれど、今回アン・ハサウェイが演じるジュールズはそうじゃない。キラキラしていない。むしろ今作の主人公はロバート・デ・ニーロが演じるベンの方で、そのベンは紛れもなくキラキラ紳士でした。

ベンが主人公なので、アラサー世代なら男女関係なくおすすめです。

 

※ストーリーのネタバレは無いつもりですが、気になる方はここから先を読まないでください。

 

 

キラキラ女子は一切出てこない

恋愛、家族、仕事とアラサー女の大好物が全て登場するが、その全てにおいて問題が起こっている。プラダを着た悪魔のアンディは素敵な恋人が居て誰もが憧れる職場に居て両親とも仲が良かったが、今作のジュールズは夫婦熱は冷めていて仕事も上手くいってなくて両親とも不仲だ。ジュールズがキラキラして見えるなら、それは目の錯覚である。

更にアンディと違うところは、ジュールズには自信も余裕も無い。常に迷いがあり、ふらふらしている。彼女は天が与えた才能と言うよりも、ただひたすらがむしゃらに頑張って今の地位を築いたのだろう。それは若いころの根拠のない自信や意欲が剥がれ落ちたアラサー世代にとって、どんな夢物語よりも心に強く響いて共感できる。

 

出てくるキャラクターが等身大

上記で常に迷ってふらふらしていると表現したとおり、良い意味でジュールズにはカリスマ性が無い。ファッションサイトの社長という勝ち組設定でありながら、そのキャラクターのおかげで観てる側にとってあまりかけ離れた存在にならない。

ジュールズだけでなく他の同僚達もそうだ。彼らが抱える恋や仕事の悩み全てが等身大で一度は現実でも聞いたことがあるものばかり。私たちは現実世界でも既に彼らに出会っている。もしかしたら「この人、私と同じだ!」という"おま俺"現象も体験出来るだろう。

更に、ファッションも等身大だ。プラダを着た悪魔のように如何にもなブランド服を気取って着ていない。カジュアルでシンプルなコーディネイトは、似せるだけならしまむらやGUで下位互換できるだろう。

彼らは決して派手で華やかでは無いが、とても私たちに近い存在だ。親近感が湧き過ぎて憧れは出来ないかもしれないが、彼らが頑張っている姿には素直に共感出来て、励まされる。

 

ロバート・デ・ニーロが異常に格好いい

ロバート・デ・ニーロが演じるベンが本当に驚くほど格好いい。

彼の言動や振る舞いにはこれまで積み重ねてきた人生の重みを感じるが、高齢者特有の悲壮感はまるでない。まるで理想の紳士、キラキラ紳士だ。キラキラ紳士の彼だけが、唯一本作の登場人物の中で等身大とは言えず"二次元の存在"だが「アパレル系ネットショップで働く70歳のインターン」というキャラ付けがあると妙に現実感が出る。彼は高齢者にありがちなSNS恐怖症を発症しておらず「ネットに本名を載せるなんて有り得ない」といった"老害"を犯さない。未知の業界に飛び込み、自分より一回りも二回りも下の若者たちに教えを乞う彼は、流行に乗りたいミーハーでも若者に寛容なわけでもない。本当に良いものを良いと見極める目を持った、格好良く歳を重ねた大人の男性なのだ。

幾度と映画館の大画面で映される彼のどアップの顔は年老いているが"おじいちゃん"ではない。"素敵な男性"だ。是非それを映画館で観て体感してほしい。

 

漫画好きのオタク女に本作を分かりやすくおすすめするなら、リストランテ・パラディーゾ」が好きなら絶対見た方がいい。これはマジで断言できる。

リストランテ・パラディーゾ

リストランテ・パラディーゾ

 

男の一生でもヘルシングでもなくてリストランテ・パラディーゾな。ここ、大事な。

 

もちろん、プラダを着た悪魔が好きな人にもオススメです。