読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

意識低いアラサー女が垂れ流し

地方在住で学歴も無い。

震災で備えるべきは水や食料よりまず"金"だということ

社会 経済 考え方

タイトルの通りですが、手っ取り早く結論から言います。水や食料は支援してもらえるし店が開けば買えるけど、金は本当に自分で備えておくしか無い。順を追って説明します。

 

 

被災直後の状況は人によって違う

地震が起こった直後は震源地からの距離、住んでいる場所によって状況がかなり違います。実際、私も熊本地震に被災しましたが、海辺でも山辺でも無い都市部のため、一番最初に考えた最悪のシナリオはガス爆発&火事でした。ガスの臭いがしないか確かめ、ガスボンベが倒れていないか確かめ、それでも不安だったので2時間はいつでも逃げられる道の真ん中で避難していました。そのとき家から持ち出していたものは財布、携帯、鍵、懐中電灯、水、パン、お菓子、電池、充電器、ラジオ、毛布、wifiルータ。熊本は地震こそ少ないですが台風で3日停電とかがしょっちゅうありますので、一人暮らしでも懐中電灯とラジオは持ってました。

このときどういう物を持ち出してどこに逃げるべきかは本当に人それぞれですので、私が経験したことはほんの一例でしかありませんが、それでも主張しておくならば持ち出した中で一番役に立ったのは財布と携帯でした。これは私が何の持病も持っていない健康体で、尚かつ在宅避難者であったことが要因として大きかったと思います。

 

 

被災者のほとんどは在宅避難

幸いなことに私が住んでいるマンションは比較的新しく、設置している家具も少なかったため、食器が全滅したのとベランダの壁にひびが入ったくらいで済みました。ですので私自身は全く避難所生活を経験していません。私の周りで避難所に避難していた人達も、本震2日後くらいには家に帰っていました。被災直後は余震も大きいですし、なかなか家の中が片付けないので避難所に避難している人が多かったんですね。でも片付けさえしてしまえば、みんな避難所よりも自分の家の方が快適に決まっていますから、家に帰ります。家屋が倒壊しない限り、被災者のほとんどは在宅避難です。夜だけ車中泊や避難所生活している人も居ましたが…

 

「家に居るのに避難?」と思われる方も居るかもしれませんが、そうです、避難です。goo辞書によると”避難”という言葉は下記の様に定義されています。

 

災難を避けること。災害を避けて、安全な場所へ立ちのくこと。

 

家が安全ならば家に居る事も避難になります。実際、避難所指定されているにも関わらず耐震強度が不安で体育館内に入れなかった学校もありましたし、避難所生活が続けば対人トラブルや衛生面での問題が起こります。避難所よりも家の方が安全である方が多いのです。

しかし家が無事だからといってすぐに普通の生活に戻れるかと言えば、そうではありません。実際に熊本地震では本震直後にライフラインが全部死にました。幸いな事に電気はすぐ復旧しましたが、水とガスは1週間止まりました。

 

そのときに私が身をもって感じたことは、日々の生活をきちんとしていれば地震に対する特別な備えは要らないということです。もちろん、あるに超した事は無いでしょうけど。

 

日々の生活をきちんとする。具体的にはどういうことか、実際に私がやっていたことは東京都の防災ブックに書いてある”日々備蓄”と全く同じ事でした。

日頃使う日用品や食料品を少し多めに買い貯めておく。たったそれだけの事です。実際に私の場合は残業飯で食べていた湯煎で温めるだけのレトルト食品、安売りのときに買いだめしていた野菜類とお肉1kgがとても役に立ちました。1食も炊き出しのご飯は食べてません。

被災直後の生活については下記の記事にまとめていますので、詳しくはこちらをどうぞ。

 

 

3日も我慢すれば支援物資が届く

念押ししますが、これはあくまでも私の経験談ですので、例えば熊本地震で孤立してしまった南阿蘇のような山辺の農村部ではなく都市部に限ったお話だと思って聞いて下さい。

前述の通り、家屋が倒壊しなかった被災者のほとんどは在宅避難になります。では、家屋が住めない状態になってしまっている被災者はどうするのか。もちろん、避難所生活を余儀なくされます。しかし今回の熊本地震では新幹線が止まり、熊本空港も全便欠航し、高速道路が通行止めとなり、避難所に支援物資がなかなか届きません。また、届いたとしても避難している全員には行き届きません。実際に私の知人は丸1日何も食べずに避難所に居ました。全ての人に食料が行き届くようになるには3日程度かかったかと思います。

しかしそれは正規のルートで届けられる支援物資に限った話でご近所同士の助け合いや個人ボランティアはその限りではありません。特に夫婦家庭や子供が居る家庭ではそれとは意識していなくても"日々備蓄"を行っている家庭が多いです。家にあるものを持ち寄って炊き出しをしている避難所もありました。また、SNSを通じてたくさんの個人のボランティアさんもやってきてくれました。大変有り難い事です。そういう人達が居たから、多くの人達はちゃんとした支援物資が届くようになるまで生きることが出来ました。そうやって3日我慢すればちゃんと支援物資は来ます。

もちろん、全てを他人に任せるのはどうかと思いますので、災害用の持ち出し袋くらいは用意しておいた方が良いかもしれませんね。

 

 

お店はその日から開いている

普段から水や食料の備えを習慣づけましょうということを延々と書いてきました。結局、水や食料を備えるのが一番じゃん!と思われたかもしれませんが、私が言いたい事は多くの人はそれが震災に対する備えでは無く普段の生活の一部であるということです。だから震災に対して備える、というと少し違和感があるんです。

きちんと家でご飯を作って食べる。これが出来ている人は支援物資が届くようになる3日くらいは生きていられます。でもね、実は3日も節約して耐え忍んで過ごす必要は無いんです。だってお店はその日から開いてるんですから。

コンビニは被災直後から開けてくれてました。スーパーは震災2日後には駐車場で路面販売してくれるようになりました。どちらも支援物資が行き届くようになるよりずっと早かったです。さすがにお弁当や総菜類はすぐに品切れ&仕入れも遅かったんですが、生鮮食品は大量に余ってました。生鮮食品があれば、在宅避難の人達はご飯を作って食べることが出来ます。

幸いにも私は在宅避難&すぐに行動出来る体力と環境がありましたので、親戚や知人を代表して長蛇の列に並んで食料を買いに行きました。震災直後からスーパーが開く2日後までに私が使ったお金は3万円。もちろん、現金です。震災後の一週間をトータルすると5万円。この現金、今、あなたのお財布の中に入ってますか?

少しずつ周りが復旧し始めたとしても、自分自身にその恩恵に預かる権利が無ければ意味がありません。その権利の最たる物がお金です。

 

また、今まで書いたことは全部その場に留まる避難方法についてでしたが、被災地から脱出するという避難方法もあります。これが出来る人は積極的に被災地から逃げた方が良いです。水や食料の心配がいらないってこともありますが、余震が無いってだけで精神的にも体力的にもとても楽になります。

そのときに必要になってくるものもやはりお金です。きちんと物流が通った場所まで行けば水や食料を買うのに困ることはありませんが、そこまで行くための移動費、ガソリン代、それから滞在するためのホテル代、全部お金です。一番大切なのはお金です。お金が無いと本当にどうにもならない。

 

 

金が無いと復興すらできない

震災直後は現金が大切です。現金が無いと何も買えませんし、何処にも行けません。それとも、善意でお店を開けてくれている人たちに「金が無いからタダで譲ってくれ」と言うんですか?無理です。

また、復興が始まると今度は生活を立て直すのにお金がかかるようになります。家財の買い替え、家屋の修繕費、職を失ってしまったなら当面の生活費……今、あなたにそれらに対応出来るだけの貯蓄がありますか?ライフラインは大体1ヶ月程度で回復しますが、本当に今まで通りの生活に戻るためにはもっと長い時間がかかります。それにはお金が必要不可欠です。

テレビのインタビュー等で「今後の事は今は考えられません」とよく言ってる人が居ます。今は考えられないんだったら、あらかじめ考えておけば良かっただけの話です。震災に対する備えとして水や食料を用意する人は多いんですが、何故だかお金の用意をする人はあまり居ません。震災で備えるべきは水や食料よりまず"金"です。

支援してもらえるのは震災が起こったそのときだけです。そのときを生き延びたとしても、その後を生き延びられなければ意味がありませんよ。

 

 

お金を備えましょう

では、お金を備えるにあたって具体的に何から始めれば良いか。これに関しては日本FP協会が素晴らしい冊子を無償で配布されていますので、私はまずそれをおすすめします。

 

災害に備える くらしとお金の安心ブック | 日本FP協会

 

普段の家計や資産管理の見直しから、被災後の各種復興支援や税金免除等の手続きまでまとめられています。被災から2ヶ月経った今でも「今後の事は考えられない」と思ってる人はとりあえず読んでみて下さい。もしかしたら突破口があるかもしれません。

また、この冊子の中で普段の家計の見直しとしてキャッシュフロー表やバランスシート等の資料の作成を促していますが、これらのテンプレートも同じサイト内で無料で配布されています。

 

 

これ、とても便利。

FPの人達には常識かもしれませんが、私のような畑違いの会社員にとっては目から鱗のツールでした。私は震災に対する備えとしてでなく、資産運用の1つの目安として使っています。

 

結局、お金も震災に対して備えるのでは無く普段の生活の中できちんと管理していれば何とかなるのかもしれません。震災に対して備える前に、普段の生活を見直す。これが一番大切なようです。